日差しが夏らしくなってきたと思えば三陸独特のやませでヒンヤリしたり、体温調節がちょっぴり難しい夏を迎えました。

先月は園の畑でとても大きな瑞々しい白菜を収穫しました。無農薬でこんなにおいしい作物をいただくことができ、園児も職員も素晴らしい体験が出来たなぁと思います。

楽しいお祭りまでもうすこし。とても暑い日のおやつはかき氷にすると子ども達はとても喜んでくれます。保育園のかき氷機はちょっぴりレトロな雰囲気ですが、氷を切る刃は抜群でフワフワな氷が削れます。手動なので回す職員は大変ですが、それも夏の風物詩。子ども達の歓声を聞くために今年も頑張ってかき氷機を回したいと思います。

これから湿度の高い日が続きますので、食欲が出るよう喉越しがいいもの、酸味があるもの、身体の水分を上手に排出出来るよう夏野菜を取り入れていきたいと思います。

食育だより7月号(PDF版はこちらです)

様々な食べ物にふれる経験を

0•1•2歳児のころは、いろいろな食べ物との出会いの時期。食に関して不安や悩みを抱えている保護者の方も多いと思いますが、一緒に食べたりしながら、子どもが「食べることって楽しいなぁ」と感じられるようにしていただきたいと思います。また、食材にさわったり、買い物に行ったときにいろいろ野菜や果物を見たりして、食への興味を広げていけたらいいですね。

とうもろこし

ぷちぷちという食感と甘みが特徴のとうもろこしは、様々な形に加工され、いろいろな料理に使われていますが、生を丸ごと食べられるのは夏だけです。体のエネルギーとなる炭水化物であるため、世界には主食として食べている国もあり、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富。皮をむいたらすぐにゆでると甘みが損なわれません。

“本物のだし”の味を

みそ汁や茶碗蒸しなど、和食にはだしが欠かせません。手間もかかり難しく感じがちですが、麦茶ポットなどに細切りにした昆布10gとお水1Lを入れて半日冷蔵庫で寝かせます。これだけで昆布水の完成です。お料理の時にサッと使えます。顆粒だしに比べると風味も豊か。本物のだしの味を知ることは、味覚を育むためにも大切です。保育園では昆布、無添加煮干し、鰹節、どんこしいたけ等を使って様々な和食を作っています。

夏野菜でクールダウン

夏が旬の野菜や果物には、体を冷ます効果があり、同時に水分やビタミン、ミネラルもとることができます。きゅうりには利尿作用があり、体の余分な熱を逃がす働きがあるカリウムが豊富に含まれています。トマトも水分が多く、抗酸化作用のあるリコピンやビタミンCが豊富。デザートに疲労回復効果のあるすいかを食べるのもおすすめです。

七夕のそうめん

宮廷に中国から伝わった「索餅(さくべい)」が献上されていました。その名前や形が変化したのが「そうめん」といわれ、七夕に子どもの健康を願って食べる地域もあります。そうめんの麺は天の川にも見立てられますが、糸に見立て、織り姫のように機織(はたおり)や裁縫がじょうずになることを願ったという説もあります。

【今月の作ってみてね♪】~アガーdeフルーツゼリー~

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ゼラチン・寒天は聞いたことあるけど、アガーってなあに?

アガーは海草やイモ類を抽出したものです。柔らかくフルフルとした食感で常温でも固まるのが特徴です。夏場の暑い時期、喉越しいいゼリーを作って早く食べたい!と言う願いを叶えてくれるありがたい製菓材料です

***材料***

・フルーツジュース…500cc

・アガー…8g

・砂糖…30g

・みかん缶、桃缶など

①アガーと砂糖をよく混ぜ合わせておきます

②フルーツジュース半量を鍋に入れ①を少しずつ加えながらかき混ぜます

③鍋を加熱し必ず沸騰させます

④火を止めて残り半量のジュースを入れ混ぜます

⑤容器に入れてから粗熱をとります。そして冷蔵庫で冷やして出来上がりです

POINT

・アガーはダマになりやすいので砂糖と混ぜ合わせてから少しずつ加えていきます

・アガーを入れたら軽く沸騰させましょう。アガーと寒天は沸騰させないとうまく固まりません。逆にゼラチンは沸騰させるとタンパク質が変性し固まる力が弱くなりますので、使い分けて調理してみましょう